スイスフライトツアーレポート

First フィルストのテイクオフからの眺め。画面向かって右奥から手前に向かって、アイガー(3970m)、メッテンベルク(3140m)、ヴェッターホルン(3710m)。中央のメッテンベルクの右側がフィーシャー氷河、左側が上グリンデルワルト氷河。

Niederhorn ニーダーホルンよりテイクオフしてから、テイクオフのやや前方で雲底まであげたところで、テイクオフ方向を撮影。　画面右下がテイクオフで、テイクオフの後ろは深い崖になっている。テイクオフへは画面左下からゴンドラでアクセス。ゴンドラ山頂駅の近くには展望台もある。山頂駅からテイクオフへは平坦な道を少々の歩きになる。画面左奥はツーン湖。

ファウルホルンから西方向ファウルホルン上空約3300mから西方向を撮影。　画面中央に見えるのがツーン湖。その手前の谷間がインターラーケンの街。そして、その手前画面右下に見えるのがブリエンツ湖。画面手前にある山塊の左端がシーニゲプラッテ。　これから、シーニゲプラッテ上空を経てツーン湖手前のメインランディングを目指してグライドを始めるところ。

グリンデルワルトの街の上空、高度2500m付近から上グリンデルワルト氷河方向を撮影。　この後、画面右端手前のメッテンベルク(3104m)の中腹2300m付近に取り付いて、トップアウトすることになる。画面右手奥のピークはシュレックホルン(4078m)。

エッシネン湖上空から撮影　条件が良ければ、エッシネン湖一周フライトが楽しめるということだが、この日はここまで行くのがやっとだった。

概要

　1997年8月7日（木）から15日（金）までの日程でエバゴス主催のスイスフライトツアーに参加した。大変コンディションが良く、毎日満足のいくフライトができたのでその概要をレポートする。
　8月9日のニーダーホルンからオーガストマットホルンへのアウト＆リターンを含む２０ｋｍのフライト、8月10日のフィルストからインターラーケンへの１８ｋｍのフライト、そして8月11日のフィルストから谷を挟んで向かい側のメッテンベルク（３１０４ｍ）をトップアウトしたフライトは特に忘れられないものとなった。

ツアー日程

8月 7日　移動日（成田集合→チューリッヒ→インターラーケン）
8月 8日　フライト（ニーダーホルン、フィルスト）
8月 9日　フライト（ニーダーホルン、アミスビル、シーニゲプラッテ）
8月10日　フライト（アミスビル、フィルスト、シーニゲプラッテ）
8月11日　フライト（フィルスト）
8月12日　フライト（カンデルシュテーク）
8月13日　フライト（エンゲルベルク）
8月14日　移動日（インターラーケン→ジュネーブ→フランクフルト→成田）
8月15日　移動日（成田解散）

フライトデータ

フライト本数：１２本
フライト時間：１０時間４５分
最大獲得高度：１３００ｍ（８月１０日）
最大到達高度：３３５０ｍ（８月１０日）
最長飛行距離：１８ｋｍ（８月１０日）
最長フライト時間：２時間５０分（８月１２日）

プロローグ

　成田からチューリッヒまではＪＡＬの直行便で１２時間ほどのフライトだった。少々の退屈と少なめの機内食に多少不満が残ったが、初めてのヨーロッパへのフライトは思っていたよりはずいぶん楽だった。
　チューリッヒに着くとレンタカーを借りて、インターラーケンを目指し高速道路を走る。途中の天気は曇りだが、時々大粒の雨がザーと降ってくる。ここのところヨーロッパは天候不順と聞いていたので多少心配になってきて、

宮田　「この雨は夕立かなぁ？（明日は晴れますよね？）」
曽我部「いやぁー、雨でしょう。（明日も雨かもしれませんね。）」
両名　「・・・」

　後で聞くと、後部座席に座っていた女性陣はこのときの会話と沈黙にずいぶんあせったという。しかし、インターラーケンに着いてから見上げた満天の星空は、そんな心配を一気に吹き飛ばしてくれるものだった。