第2日目 1997年8月9日(土) 晴れ

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ニーダーホルンよりテイクオフしてから、テイクオフの やや前方で雲底まであげたところで、テイクオフ方向を撮影。画面右下がテイクオフで、テイクオフの後ろは深い崖になっている。テイクオフへは画面左下からゴンドラでアクセス。ゴンドラ山頂駅の近くには展望台もある。山頂駅からテイクオフへは平坦な道を少々の歩きになる。画面左奥はツーン湖。
ニーダーホルンよりテイクオフしてから、テイクオフの やや前方で雲底まであげたところで、テイクオフ方向を撮影。画面右下がテイクオフで、テイクオフの後ろは深い崖になっている。テイクオフへは画面左下からゴンドラでアクセス。ゴンドラ山頂駅の近くには展望台もある。山頂駅からテイクオフへは平坦な道を少々の歩きになる。画面左奥はツーン湖。

 ツアー2日目、今日も晴れ。1本目はニーダーホルンへと向かう。山頂(1950m)までは山の中腹から800m程の高度差をゴンドラでアクセス。トゥーン湖畔のランディングまでは距離にして4.5km高度差は1400m程である。

 山頂には展望台があり、テイクオフの裏のU字谷を眺めることができる。この時はたまたま飛んできた複葉機のアクロバット飛行を見ることができた。頼めばタンデムもできるそうである。

 山頂駅から少し歩くとテイクオフに着く。裏のU字谷からも風があがってきているが、尾根から少し下がったテイクオフ斜面には前から風が入っている。既にセイバー*がテイクオフ前で上げている。期待大。

 

ニーダーホルンのテイクオフ裏を北東方向に延びるU字谷の尾根上を、やや低めの雲底につけながら飛ぶ。
ニーダーホルンのテイクオフ裏を北東方向に延びるU字谷の尾根上を、やや低めの雲底につけながら飛ぶ。

 テイクオフして前の方で弱いのを引っかける。最初はなかなかあがらなかったが、しばらく我慢して回していると、徐々に強くなり始めようやく雲底に。曽我部さんからは無線で、今日は土曜日でどこでも飛んで良いから尾根を左手へ進むようにとアドバイス。[注1]

 

[注1]インターラーケンにはスイス軍の飛行場があり、平日の8時~17時の間は、パラグライダーの飛行範囲がかなり限定されている。

バルダークルムに取り付く直前に北方向から撮影。画面中央の公園はインターラーケンの街中のランディング。そのすぐ右下の尾根上に見える赤い点がトンガリ屋根のレストラン。これから左手(東)方向に延びる尾根線上を進む。
バルダークルムに取り付く直前に北方向から撮影。画面中央の公園はインターラーケンの街中のランディング。そのすぐ右下の尾根上に見える赤い点がトンガリ屋根のレストラン。これから左手(東)方向に延びる尾根線上を進む。

 アドバイスを受けて、ニーダーホルン裏のU字谷の崖に沿って奥の方へと進む。奥でもう一発サーマル*をヒットしてから、インターラーケンの街の北側にあるバルダークルム(1322m)へと進む。この尾根の突端にはトンガリ屋根のレストランがあって、インターラーケンの街からも良く見える。

尾根上から見たブリエンツ湖。
尾根上から見たブリエンツ湖。

 トンガリ屋根の上空にとりついてからは、ブリエンツ湖に沿ったこの尾根を東進する。尾根上は積雲を伴ったよいサーマル帯になっていて、しばらく尾根上を移動すると、眼前のオーガストマットホルン(2137m)が徐々に大きくなってくる。

眼前に迫ってきたオーガストマットホルン。本当ならこの先もずんずん進むのが楽しいのだろうが、あくまでも観光&安全フライトを標榜する自分としては、このあたりで引き返すことにする。
眼前に迫ってきたオーガストマットホルン。本当ならこの先もずんずん進むのが楽しいのだろうが、あくまでも観光&安全フライトを標榜する自分としては、このあたりで引き返すことにする。

 このピークを超えてしまうとランディングに帰れなくなる可能性がありそうだ。尾根の下は山すそまで湖が迫っており、降ろす場所も少なそうなので安全を見て戻ることに決める。

インターラーケンの街中にある公園のランディング。公園中央の茶色の部分がテニスコート4面あることと比較すれば、その広さがわかる。公園の中どこに降りても構わないが、通常は白いテントと道路の間あたりに降ろす。風は左手トゥーン湖方面から吹いていることが多い。吹き流し等は立っていないが、近くのホテルに掲げられたスイス国旗などを利用すれば、風見には事欠かない。公園中央を横切る小道に沿って走る低い電線が唯一の注意点。
インターラーケンの街中にある公園のランディング。公園中央の茶色の部分がテニスコート4面あることと比較すれば、その広さがわかる。公園の中どこに降りても構わないが、通常は白いテントと道路の間あたりに降ろす。風は左手トゥーン湖方面から吹いていることが多い。吹き流し等は立っていないが、近くのホテルに掲げられたスイス国旗などを利用すれば、風見には事欠かない。公園中央を横切る小道に沿って走る低い電線が唯一の注意点。

 トンガリ屋根の上空まで戻ってきてから、インターラーケンの街の上空に出る。まだ800m程高度が残っているので、のんびりと街の上をお散歩して、街の中心部にある公園にランディング。

 公園の横で開いている露店で昼食を済ませた後、夕日の美しいフライトエリアに登るまでの少しの時間を利用して、観光タンデムフライトのテイクオフがあるアミスビルへと向かう。アミスビルからテイクオフして、先ほどのトンガリ屋根の尾根の斜面をかすめて、公園にランディング。トンガリ屋根の斜面に結構良いサーマルが出ているが、夕方の列車の時刻に間に合わせるためにそのまま降ろす。

シーニゲプラッテのテイクオフ。広さは十分にあるが、かなりの急斜面。弱風以上の風が入っていればそれ程むずかしくはないが、無風だとやや厳しい。いずれにしても一発で確実なテイクオフが望まれる。画面中央はトゥーン湖。
シーニゲプラッテのテイクオフ。広さは十分にあるが、かなりの急斜面。弱風以上の風が入っていればそれ程むずかしくはないが、無風だとやや厳しい。いずれにしても一発で確実なテイクオフが望まれる。画面中央はトゥーン湖。

 夕日のフライトエリアの名前はシーニゲプラッテ。インターラーケンの街の南側にあり、アクセスは山麓のヴィルダースヴィル駅から登山電車に乗る。途中、フライヤーのために駅のないところで止まるので、そこで降りてからテイクオフの斜面まで歩く。2週間ほど前に新しい道ができて歩きがずいぶん楽になったというが、それでも結構きつい。

 

夕日に映えるトゥーン湖。こういう景色に説明をつけることを蛇足と言うのでしょうが、素人写真では十分に表現できないのが残念。メンバのYさんにはとっても「幸せ」を感じる一瞬だったようです。
夕日に映えるトゥーン湖。こういう景色に説明をつけることを蛇足と言うのでしょうが、素人写真では十分に表現できないのが残念。メンバのYさんにはとっても「幸せ」を感じる一瞬だったようです。

 テイクオフはかなりの急斜面で、曽我部氏から立ち上げは優しく、フレアーは深くとのアドバイスがあった。弱めのアゲンストの中、18時50分にテイクオフ。アーベント*っぽいコンディションの中、夕焼けのアルプスを眺めながらの観光フライトを楽しむ。登山電車の中間駅の高さまで高度が下がっってから、ビールが待つ公園のLDへと向かう。途中、軍の飛行場の上を通過する頃、左手には夕日に映えるトゥーン湖が見える。

本日1本目のフライトのバログラフ
本日1本目のフライトのバログラフ

本日のフライト 3本で2時間5分

続く